SQL

疑問を持つ男性読者

「SQLってちょくちょく聞くけど、そもそも何なの?」

「SQLって難しそうだけど、製薬会社の研究者が知っておくべきものなの?」

そんな疑問をお持ちの皆さんへこの記事を書いています。

僕もプログラミングを勉強し始める前は、「SQLって本屋の専門書のコーナーでちょくちょく見るけど、IT企業の人が覚えることなんだろうな」ぐらいにしか思っていませんでした。

ところが、SQLを覚えることで、製薬会社の仕事でも大いに役立つ場面がありました。

しかも、SQLは難しそうに見えて覚えることはほとんどなく、この記事を読んでいる皆さんも明日からでも仕事で使うことができるものなんです。

そこでこの記事では、SQLを製薬会社の仕事でどう使えるか、仕事で使うためにどんなことを覚えるべきかについて解説します。

この記事を読んで、SQLがどういうものか理解できれば、今からでもSQLを活用することだってできるようになります。

SQLとは?

SQLというのは、structured query languageを意味し、データベースを操作するための言語です。

SQLでできることは、以下のようなことがあります。

  • 新しいデータベースを作成する。
  • 既にあるデータベースから、特定の条件を満たすデータを取り出す。
  • データベースに新しいデータを登録する。
  • データベースに登録されている一部のデータを削除する。
  • データベースを丸ごと削除する。

他にもありますが、データベースに関連する処理はほぼSQLでできると思っておいてもらっていいと思います。

製薬会社の仕事でどう使える?

上でも書いたように、SQLはデータベースを操作する言語なので、製薬会社の仕事では、例えば以下のような用途があります。

  • 社内の化合物のアッセイデータをデータベース化する。
  • 社内の化合物のアッセイデータをまとめたデータベースから情報を取り出す。

要は、データベースが関係する仕事では、SQLは不可欠といっていいぐらいです。

最近は「AI創薬」ということで、人工知能(artificial intelligence: AI)を使った創薬研究が盛んになってきています。

AIは訓練用のデータを学習させる必要があるんですが、社内に蓄積してきた実験データを訓練用のデータとして使うことも多いです。

このような状況もあり、社内の実験データをまとめるデータベースの構築を進めている会社も多いと思います。

以上で書いたようなデータベースの構築や機械学習のためにデータベースからデータを取り出すといった仕事でSQLは必要になってくるので、これから製薬業界に入る人はぜひ身につけておきたいところです。

勉強の時に注意するポイントなどについては以下で解説します。

製薬企業研究者や薬学部生が知っておくべきこと

一番大事なことは、「SQLは覚える必要はない」ということです。

実際にSQLには、データベースからデータを取り出す時には「SELECT」だったり、データを登録する時には「INSERT」というように構文はありますが、頭の中に入れておかなくても、実際にコードを書く時にGoogleなどの検索エンジンで調べればいいわけです。

構文の種類もそれほど多くはないので、調べれば必ず知りたい情報が見つかるはずです。

ただ、何となくでも「SQLの構文はこんな感じのもの」というイメージは持っておいたほうがいいと思います。

実際にコードを書きながら勉強できるウェブサイトもあるので、以下で紹介します。

SQLの勉強法

上で書いたように、SQLに関しては何も覚える必要がないので、勉強しなくてもいいと言えばいいんですが、いくつか学習サイトがあるので、以下で紹介します。

Progate

ProgateはSQLだけでなく、他のプログラミング言語やマークアップ言語についても勉強できるオンライン学習プラットホームです。

インターネット上でコードを打ちながら学習を進めることができるので、単に専門書を読むよりもイメージが身につきやすいです。

そして、ProgateのSQLのコースをこなせば、SQLってこんなものというイメージがしっかりできます。

実際に僕もProgateのSQLコースを受けて初めて「SQLってこんなに簡単だったんだ」と実感できました。

詳しくは以下の記事で解説しています。

製薬企業研究者や薬学部生のためのProgate活用法

PyQ

PyQは、Pythonに特化したオンライン学習サービスです。

そして、Pythonを使う中でSQLを活用する方法について解説したコースがあります。

実際にコードを打ちながら、SQLを活用するイメージを持てます。

実際に僕もSQLの学習コースを受けましたが、Pythonと連携して使うことのイメージが深まりました

Progateでは、SQL単独でSQL文の書き方を学ぶ感じですが、PyQはより実践的にプログラミングの中でSQLを活用する方法を勉強することができます。

Pythonは製薬会社の仕事で最も使えるプログラミング言語でもあるので、PyQのSQLコースも是非受講しておきたいところです。

詳しくは以下の記事で解説しています。

製薬企業研究者や薬学部生のためのPyQ活用法

Udemy

Udemyは、インターネット上で動画の講義を受けられるウェブサービスです。

プログラミングだけでなく、様々なジャンルの動画講座が用意されています。

SQLに特化した講座もあるので、それを受けてみてもいいでしょう。

詳しくは以下の記事で解説しています。

製薬企業研究者や薬学部生のためのUdemy活用法

まとめ

この記事では、SQLとは何か、製薬会社の仕事でどう使えるか、勉強法のコツについて解説しました。

もう1度おさらいしておきましょう。

  • SQLはデータベースを操作する言語。
  • 最近はAIを使った創薬研究も盛んになってきており、データベースのデータを活用するためにはSQLの知識は必須。
  • オンライン学習サービスで実際に手を動かしながら勉強するのがおすすめ。

「SQLってこんなものなんだな」というイメージさえできてしまえば、今すぐでもデータベースを操作できるようになります。

ぜひ習得してくださいね。