python

疑問を持つ男性読者

「AI創薬ではPython(パイソン)っていうプログラミング言語使うらしいけど、どんな言語なの?」

「Pythonを使えば、製薬会社の仕事でいうとどんなことができるの?」

「プログラミングは全くやったことはないけど、いきなりPythonの勉強を始めて大丈夫?」

皆さんは、そんな疑問をお持ちかもしれません。

実際僕も、Pythonを勉強する前は同じような疑問を持っていました。

世の中には「JavaScript」やら、「PHP」やら、「R」やら色々なプログラミング言語がある中で、なぜPythonでないといけないのか、Pythonでしかできないことって何なのか、不思議に思いますよね。

インターネットで調べると「可読性が高い」とか書かれていることがありますが、プログラミングの勉強を始める前の僕からしたら、「Pythonのスクリプトだって、パッと見ても何書いているのか分からないよ」って感じでした。

そんな僕でも、プログラミングの勉強を進めていくうちに、「確かに、Pythonって分かりやすいプログラミング言語だ!」と感じるようになりました。

プログラミングを全くやったことがない人が、どの言語を初めに勉強すればいいかといえば、僕はPythonをおすすめします。

この記事では、プログラミング言語Pythonの特徴や、初心者向けの勉強方法について解説しています。

この記事を読めば、プログラミング言語Pythonに対するモヤモヤとした気持ちが消え、将来性も含めて勉強する価値がある言語だという確信が持てて、これから迷いなく勉強を始めることができるようになります。

Pythonの特徴

初心者にも易しい

Pythonは、他のプログラミング言語と比べてコードの量が少なくなる傾向があります。

また、後からスクリプトを見直しても、読みやすいという特徴があります。

なので、誰がスクリプトを書いても、同じ処理内容であれば同じようなコードになる傾向があります。

上でも書きましたが、初心者の人からしたら「それがメリットだと言われてもピンとこないなぁ」という感じだと思います。

とりあえず今は初心者でも簡単に習得できるプログラミング言語なんだな、というぐらいに理解しておいてもらえればと思います。

機械学習で使える

Pythonのもう一つの大きな特徴として、機械学習のライブラリが豊富ということが挙げられます。

ライブラリというのは、よく使う関数などをまとめたセットみたいにイメージしてもらえればいいと思います。

要は、機械学習用のライブラリを毎回呼び出してやるだけで、いちいち機械学習の複雑な理論や計算式(アルゴリズム)を理解したり、数式をスクリプトとして書かなくても、機械学習がすぐにできる、ということです。

AIブームが到来した今、製薬業界に限らず色々な人たちが機械学習を仕事で使うようになってきていますが、機械学習にかけるデータセットが違うだけで、使う機械学習の理論や計算式は同じなわけです。

その共通部分をスクリプトとして既に書き上げてくれている人がいて、僕たちはそれを再利用させてもらえるわけです。

なので、極端な言い方をすれば、機械学習の理論を理解できていなくても、Pythonの機械学習ライブラリの呼び出し方さえ理解してしまえば、仕事で機械学習をすることができてしまうというわけです。

筆算の仕方を理解していなくても、電卓の使い方さえわかってしまえば、どんな計算もできてしまうのと同じです。

以上のような機械学習のライブラリが一番整備されているプログラミング言語がPythonということになります。

そして、製薬企業でのプログラミングでは、AI創薬で機械学習を使うということもあり、Pythonがよく選択される、ということになります。

エクセルとの連携もしやすい

「機械学習は関わることはないよ」という人もいると思いますが、そんな人にとっても、エクセル(Microsoft Excel)はよく使う身近なものだと思います。

そんなエクセルのファイルを操作するのにも、Pythonは向いています。

例えば、Pythonには「openpyxl」というライブラリがありますが、これはエクセルのマクロ(visual basic for applications: VBA)と同じようなコードでエクセルを操作することができます。

将来的にはこのマクロがPythonに置き換わるとも言われているぐらいです。

そういう意味でも、エクセルのマクロを勉強しようと思っている人にとっても、Pythonはおすすめのプログラミング言語と言えます。

Pythonの勉強方法

PyQ

一番おすすめなのは、PyQというオンライン学習サービスです。

Pythonの色々な機能について網羅的に練習問題が用意されており、解説もとても詳しいです。

実際僕も、PyQを半年ほどやりましたが、Pythonに関する知識がぐっと深まり、実務でもより複雑な機能をつけたプログラムを作れるようになりました。

有料プランしかないのが残念に思えるかもしれませんが、あの圧倒的な問題量を考えればコストパフォーマンスとしては抜群に良いです。

もしどうしても無料プランだけで勉強したいということであれば、ProgateAidemyの無料部分を勉強するという感じでもいいと思います。

これでも最低限の文法や構文の知識は身につきます。

PyQについて詳しくは、以下の記事で解説しています。

製薬企業研究者や薬学部生のためのPyQ活用法

機械学習図鑑

「機械学習図鑑」はプログラミングというよりは機械学習の勉強のために使う専門書ですが、Pythonのコードも多く書かれており、具体的にどんなふうにコードを書けば良いのか勉強するには最適です。

特に、機械学習のためにPythonを使う、という人にとっては、最適な教科書と言えます。

ただ、Pythonの基本的な文法について詳しく説明されているわけではないので、本当に初めてPythonを勉強するという人は、Progateなどで軽く勉強してからこの本を読むほうが良いでしょう。

機械学習図鑑の詳細については、以下の記事で解説しています。

 

まとめ

この記事では、プログラミング言語Pythonとは何か、その特徴と勉強方法のコツについて解説しました。

もう1度要点をおさらいしておきましょう。

  • Pythonは初心者でも身につけやすいプログラミング言語。
  • 機械学習に使いやすいほか、エクセルを使った作業の自動化にも使える。

皆さんも、Pythonの勉強を今すぐ始めましょう!